「あのブランドの失敗に学べ!」読了。
つねづね、マーケティングを学問として取り扱うことに疑問を感じているのだが、この本を読んでさらにその意を強くした。有名ブランドの有名な失敗例を題材にした敗因分析ということで楽しく読めはしたが、しょせん結果分析は結果分析、その教訓を生かした事例が成功事例になる保証は全く無い。マーケティングを学問の分野として取り扱うことが不適切だとまではいわないが、物理学にたとえて言えばアルキメデスの時代のようなことをしているのだという自覚を、世のマーケッターたちは持つべきではないか。
「ゼノサイド〈下〉」読了。
前2作(「エンダーのゲーム」「死者の代弁者」)が両方ともダブルクラウンだったにもかかわらず、本作がダブルクラウンが取れなかったのはなぜだろう(いや、2作連続ダブルクラウンのほうがとんでもないことではあるのだが)。後半、若干テツガクテキな遊びに走ってしまい、ストーリーの展開がだれた感はあったように思う。
いずれにせよ、こんなあからさまなヒキを作られては、次を読まないわけにはいかない。