2021年3月アーカイブ

「魂手形 三島屋変調百物語七之続」読了。
聞き取りという形式をとっているので「語り手が聞いた話」はアラビアンナイトのような入れ子構造になる。表題作、地の文が3層目から2層目に戻ったのか1層目に戻ったのかを一瞬見失ったりしていた。


このシリーズ、ハードカバーは各社から出ているが文庫化はすべて角川がおこなっていて、1~5巻が先日ついに電子書籍化された。宮部みゆきの小説が電子書籍化されたのは初めてではないかと思う。いろいろ調整が大変だったと思うのだが、本当に本当にありがたい。応援の意味も込めて合本版を購入。

「超訳文庫 無門関 (ホテルの本棚)」読了。
かわってこちらは禅の公案集の「超訳」。

...うむ、全くわからん。
シュールな問答やエピソードの形で公案が紹介されたあと、「こんなにあからさまに極意を教えちゃいけないよねー、え、あんたわからないの?」的な煽りが入ってくるのがまたいい味。
このあいだ「史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち」を読んでいたのでわからなさを楽しむことができたような気がする。
いま落語の「蒟蒻問答」を聞いたらより楽しめる、かも。

「超訳文庫アングリマーラ (ホテルの本棚)」読了。
仏教説話の「超訳」。ものすごい疾走感。訳者がこの話を読み、書くことを心底楽しんでいる様子が伝わってくる。

「この地獄の片隅に パワードスーツSF傑作選 (創元SF文庫)」読了。
パワードスーツの登場する作品を集めたアンソロジー。パワードスーツというガジェットの位置づけから、泥臭いミリタリーSFばかりかと思いきや(いや、そういうのも好きなのだが)実に幅広いありようのパワードスーツが出てきて楽しい。編者によるイントロダクションに曰く「アンソロジー編者としては自分が読みたい短篇集を編むことを任務と考えてきた。その意味で本書はその典型だ」。そうこなくっちゃ。


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「三体Ⅱ 黒暗森林(下)」読了

「三体Ⅱ 黒暗森林(下)」読了。
四書五経と銀英伝が同じくらいの位置付けで扱われてるのが最高。量的にしんどかったけど、作者が真田技師長ばりに「こんなこともあろうかと」といろいろ繰り出して来るので楽しく読み通せた。
そんなおおらかな作品の中にあって、いわゆる「フェルミのパラドックス」への説明として提示されている説は、ちょっと驚くくらいの暗さ。民衆(あるいは衆愚)の描かれ方とあわせ、なんとなくお国柄を感じてしまうのは先入観だけによるものだろうか。


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「三体Ⅱ 黒暗森林(上)」読了

「三体Ⅱ 黒暗森林(上)」読了。
前作に続き上下巻の結構な分量、そして翻訳SFしかも中国語からの翻訳。にも関わらずすごく読みやすいのは翻訳者の手柄、そして読み進める過程で時々苦笑が浮かぶのは、大陸的な、あまりにもおおらかな筋運びによるもの。


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「未来放浪ガルディーン(3) 大豪快。」読了。
あんまり歳の話はしたくないんだけど、これの1巻を(「紙で」)読んだのが私が高校1年のとき。年号は2回変わって、上の子は成人したけど、まだ続刊を待ち続けている。


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「未来放浪ガルディーン外伝(2) 大ハード。」読了。
そして、こんなところにも成田"烏丸少将"三樹夫の影が。こっちは文脈としては「仁義なき戦い」あたりから繋がってる。愛されてるなあ。


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