「空飛ぶ広報室」読了。
「フリーター、家を買う」「図書館戦争」「阪急電車」「県庁おもてなし課」そして本作と、このところ有川浩作品の映像化が相次いでいる。例えば東野圭吾も映像化されることは多いが映像化されやすい理由は若干異なるように感じる。「どうとでもとれる」と「どうとでも変えられる」の違いとでもいうのだろうか。本作も先日ドラマ化されたが、比較しながら読むと変更点がちらほらあってなかなか興味深い。
「県庁おもてなし課 (角川文庫)」読了。
物語内の時間経過はこの一冊で数年というスパンらしいのだが、仕事が遅々として進まない割に人間関係は着実に進展して行くものだから、登場人物たちが非常に「お盛ん」であるように感じてしまう。
恐るべしお役所仕事。
「脱会議 今日からできる! 仕事革命」読了。
先日読んだ「IT断食のすすめ」に比べると100倍くらい(当社比)共感できた。惜しむらくは、後半「脱会議」ではなく「いかにうまく会議をやるか」になってしまっているところ。もっと過激なトーンで終始しても良かったのではないだろうか。
「グイン・サーガ・ワールド8 (ハヤカワ文庫JA)」読了。
グイン・サーガの続編プロジェクトもこれでまた一区切り、らしいのだが、物語はまだ続いている。今後どうなるのだろう。個人的には、某シリーズのように皆でよってたかって収拾がつかないほど広げてしまうのも悪くないように思えるのだが。
「ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)」読了。
森見登美彦というと主人公はたいてい鬱屈した大学生と相場は決まっているものと思っていた(失礼)のだが、小学生を主人公に、こんなにサワヤカなものも書いていることに驚いた(失礼)。小学生が主人公と言ってもこの作品、子ども向きとは感じられない。子どもが読んでももちろん楽しめるのだろうけれど。
「シモネッタの男と女 イタリア式恋愛力 (文春文庫)」読了。
有名なイタリア語通訳である作者が出会った強烈な個性の持ち主たちを面白おかしく紹介している……のだが、決して明るい話ばかりではない。むしろ、彼らの強い輝きが失われたあとのことも丁寧に書くことで、「盛者必衰」という言葉を感じさせる一冊になっている。
「探偵倶楽部 (角川文庫)」読了。
1996年に単行本として刊行されたものの文庫化、らしい。描かれている風俗習慣の類が微妙に「古い」。推理小説も意外に(意外でもないか)時代を反映するものなのだなあと妙なところで感心させられた。
「「それ、根拠あるの?」と言わせない データ・統計分析ができる本」読了。
取り扱う技法こそ記述統計〜(単)回帰分析どまりだが、分析をひとまとまりの資料としてまとめるに当たりどう進めて行くか、というところに焦点をあわせているのがありがたい。高度な分析技法がたっぷり詰まった本に手を出す前に読んでおくと良いのでは。
「ああ息子 (角川文庫)」読了。
強烈すぎて共感するのが難しい。引き比べてウチの息子は面白みにこそ欠けるがまずまずまっとうに育ってきたものだと他人事のように感心する。
「真夏の方程式 (文春文庫)」読了。
以前、海堂尊の作品を読んで超能力/高能力/異能力の持ち主が多すぎる、と感じたことがあった。東野圭吾の人気シリーズの一冊である本作は、主人公をはじめとして「こだわる人」が異常なほど多い。そうしなければ話が始まらないのもまた確かなのだが。
あと、映画原作で予算もたっぷりとれたから登場人物がやたらに多い、という見方は穿ち過ぎだろうか。
「グイン・サーガ・ワールド7 (ハヤカワ文庫JA)」読了。
栗本薫の書いていないグインサーガというものにもだいぶ慣れてきた気がする。
「日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体 (講談社プラスアルファ新書)」読了。
某所で話題になっていたので読んでみた。夫から金銭だけでなく、労働力も搾取するという感覚がなかなか新鮮だった。
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とはいっても小粋空間のこちらの記事を参考にしての見よう見まねなので、どのように連携されるかよく分かっていない。