Playground@千正.com、またしても久々に、またしてもサイトリニューアル。
世の中には奇特な方がいるもので、FoxArcadeなるオープンソースCMSがあって、それを使うとFlashゲームを紹介するサイトが簡単に作れる。今回、実際に使ってみたらけっこう大変だったので、何回かに分けて「こんな風にやりました」を残しておこうと思う。
「ヒトデはクモよりなぜ強い 21世紀はリーダーなき組織が勝つ」読了。
先日聞いた講演で「ベックストロームの法則」と称する数式が紹介されていたため、著書を探してみた。しかし、その数式がこの本の著者(共著者)に由来するものかどうかは確証が得られなかった(<だめじゃん)。
で、この本は“Web2.0”という言葉がもてはやされていた時期に書かれたもので、従来の一極集中型組織(=蜘蛛)よりも分散型の組織(=ヒトデ)のほうが優れている、という主張に基づいている。たしかに、一極集中型組織と分散型の組織が争った場合、後者を完全に滅ぼしてしまうことは難しいかもしれないが、一極集中型組織の効率性などに対する評価をきちんと行わずに、すべての成功する組織は分散型か、分散型と集中型のハイブリッドであるとしてしまうのはいささか我田引水が過ぎないだろうか。
「エンパワード ソーシャルメディアを最大活用する組織体制 (Harvard Business School Press)」読了。
TwitterやFacebookで大きな影響力を獲得した顧客に対応するため、従業員にもっと権限とリソースを与えて臨機応変に対応させよう、という趣旨の本。「大きな力を与えられ、臨機応変に行動できる従業員」を、この本ではHighly Empowered and Resourceful Operative → HEROと呼んで持ち上げている。なるほどモンスター顧客に対してはヒーローをぶつけるわけね…と納得していたが、そもそもモンスター○○という言い方は和製英語らしい。残念。
全体を通じて、まあおっしゃりたいことはごもっともと思うのだが、声の大きい顧客により柔軟に対応するために声の大きい従業員にもっと権限とリソースを、って、要は「ごね得」ということなのでしょうか。本当にそれでいいの?