「リメイク」読了。昨晩「シモーヌ」を観たが、同じく映画をテーマとしたSFである。なお、作者は「ドゥームズデイ・ブック」でトリプルクラウンを受賞したコニー・ウィリス。
「シモーヌ」にしてもこの「リメイク」にしても、登場人物の人生に影響を与えているのはテクノロジーと言うよりも映画への思い入れである。また、「リメイク」は昨今のリメイクばやり(全世界的な)を予言しているような内容で興味深い。
「復活の地(1)」読了。“現場SF”の第一人者、小川一水の新作。今回は災害復興がテーマ、らしい。
ある意味で、「踊る大捜査線」の“事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ!”へのアンチテーゼとも取れる内容。主人公が「現場の事件」に触れる機会をつくりすぎのきらいはあるが、雰囲気作りのためと好意的に解釈している。
「初恋」読了。
本編でああいうことになってしまってから、外伝でのアルド・ナリスが妙に生き生きしている気がする。いいことだ。
「ダメな女」読了。
この本を読んで
・世の中にはダメな女がいるもんだなあと深く頷く
・私もダメ女だと気付く
・私には関係ないと言い切れる
どれもダメ女だと思う。
そういうお前はどの程度の男なんだ、と聞かれるとつらいが。
それにしても村上龍は「100万回生きたねこ」に似ている。