「鼻行類―新しく発見された哺乳類の構造と生活」読了。
内容から注にいたるまで、それっぽさを大切に作られていて本当にうれしくなる。
和名については訳者が結構遊んでいるのだろうか。楽しい楽しい。
「数学ガール」読了。
作者はプログラミング関係の本をたくさん書いている、その道では有名な方(私も、「Perlで作るCGI入門」でお世話になった)。恋愛小説と数学教科書の中間、という非常に読み手を選ぶ本だが、恋愛・数学とも初心者向けにとても読みやすい(!?)。
一部、文体がギコ猫とデザインパターンになっていて、笑えます。
「鼻 (角川ホラー文庫)」読了。
第14回日本ホラー小説大賞受賞作。
ホラーと言えば襲撃・血みどろ・阿鼻叫喚、という方には向かないかもしれない。「世にも奇妙な物語」テイストとでも言おうか。
「主君「押込」の構造―近世大名と家臣団」読了。
第10回サントリー学芸賞受賞作。
論理の持って行き方が多少強引に感じるのは、この手の本を読み慣れないせいかもしれない。押込という、部下の反逆とも取れる行為が、制度・慣行として洗練されていく過程を感じることができて興味深い。