「レインレイン・ボウ」読了。
「月曜日の水玉模様」の姉妹編。独立した物語として楽しめるが、本書の前に読み返しておきたいところ。
「レインレイン・ボウ」読了。
「月曜日の水玉模様」の姉妹編。独立した物語として楽しめるが、本書の前に読み返しておきたいところ。
「春になったら苺を摘みに」読了。
「家守綺譚」と同じ作者によるエッセイ。現実の世界でこんなことが起こっていたら、そりゃあどんな怪異が起こっても気持ちは穏やかだろうさ。
「家守綺譚」読了。
見ようによっては大変な怪異が起こっているのだが、この作品はそれをあくまで淡々と、穏やかに描いている。その穏やかさがある意味で一番怖い、かもしれない。
「博士の愛した数式」読了。
数学という題材を扱いながら、「こたえを出すばかりが能ではない」という作者の主張がこれほどつたわってくる作品もないだろう。ほどほどの歯ごたえでよみやすくまとまった佳品。
「百鬼夜行 陰」読了。
「京極堂シリーズ」の未公開シーン集、とでも言えばいいのだろうか。本編中でたとえば「死体となって発見され」る登場人物たちの前後のいきさつを緻密に描いている。ひとつひとつの話の密度は本編並みに濃く、“もしや、これらの断片から浮かび上がってくる全体のストーリーがあるのでは?”とかんぐってしまうのに十分(だが、どうやらそういう趣向はないらしい)。