「プルートウ(1)」読了。
原作(鉄腕アトム)の中でも評価の高いエピソード「地上最大のロボット」を取り上げるだけでなく、それを一ひねりも二ひねりもして、すばらしい“大人だまし”に仕上げている。作者の腕前も勿論だが、鉄腕アトムという50年前のSFが、われわれにとっては既に同時代性を獲得していることに驚かされる。
我々は既に、アトムの時代を生きているのだ。
「象られた力」読了。
伝えたいことが視覚・聴覚だけでなく、五感のすべてを通じて丁寧に記述されている。
おかげでとても“腹持ちのよい”一冊になっている。
この作者は注目せねば。
「チェンジ・ザ・ルール!」読了。
「ザ・ゴール」に始まるTOCシリーズ第3作目。
小説としての読みやすさは高いが、それと面白さはまた別。
TOC理論の紹介としてもやや弱い。
既刊となっているシリーズ4冊を読んだことになるが、1冊目・2冊目を読んで、もう少し読みたい人は4冊目を読んで、3冊目はよほど気に入ったか、金・時間に余裕がある人だけでいいのでは。