「恋文の技術 (ポプラ文庫)」読了。 実用書ではなく小説なので、これを読んだからといって技術が向上するものではないし、いまさら恋文の技術を向上させてどうするのだという議論もある。本書は主人公の書いた手紙を集めた、という形式の書簡体小説で、つまり相手がどういう返事を寄越したかはわからないのだが、丁々発止のやり取りがなんとなく浮かんでくるように工夫されている。そして最後のクライマックスも記述されずじまいなのだが、やけにほほえましくて、さわやかな読後感が残る。
コメントする
返信する
サインイン情報を記憶
このブログを購読
follow on Twitter
コメント