「グーグル化の見えざる代償 ウェブ・書籍・知識・記憶の変容 (インプレス選書)」読了。
Googleの準備したWin-winのゲームに乗るか乗らないか。冷静に判断する助けになるかと思い手にとって見た本。
正直、くどくて読み進むのが苦痛だった。テーマは、本来なら「公」が取り組むべき課題まで一私企業が独占的に解決してしまうことに対する危惧の表明、とでもまとめられるだろうか。挙げられている事例はほとんどが良く知られたものばかり、かつ、どんなに危惧を表明されても一個人・一(Google以外の)企業でどうできるという規模のものではない。下手をすると国家がいくつか束になっても、手が出せないようなものだったりもする。危惧はごもっともだがもうどうしようもないね、というのが正直な感想。
だが、その危惧はまことにごもっとも。Win-winのゲームに乗ってしまうと将来が怖いし、乗らなければ今負ける。さあ、どうしましょう。