「獣の奏者 I 闘蛇編」読了。
息子が同じ作者の「守り人シリーズ」を気に入ったのでその流れで読ませてみている。私自身は両シリーズとも未読だったのだが、なかなか面白い。NHKでアニメ化もされているようなので、今後の面白さについてもある程度の期待をしてもよさそう。
息子の読む本に対してはこれまで一方的に「これ面白かったから読んでごらん」と薦める一方だったが、いつの間にか自分の読む本は自分で選ぶようになり、私の知らない面白そうな本を見つけてくるようになってきた。
この調子なら、「なんか面白い本ない?」と息子を頼ることもできるようになるかな。
「天冥の標 2 救世群 (ハヤカワ文庫JA)」読了。
2巻を読み終えると1巻を読み直したくなる。意外なものが「つながって」いて楽しい。
それにしても、贅沢に登場人物を使う作品だ。
「[ウィジェット]と[ワジェット]とボフ (奇想コレクション)」読了。
心ならずも2年越しの積ん読となってしまったが、やっと読み終えた。表題作が秀逸。
「虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)」読了。
夭逝したSF作家、伊藤計劃の出世作。
言葉の取り扱われ方としては川又千秋「幻詩狩り」を思わせるものがあったが、こちらのほうが具体的な姿を表現しない分だけ凄みがある。2008年発表のSFが読みたい!ベストSF国内第1位獲得作品。
作者はがんのため2009年3月、34歳の若さで亡くなっている。詳細な著作リストも文庫本の1ページに収まってしまうのが哀しい。