「文庫版 姑獲鳥の夏」読了。
以前から気になっていたシリーズに、ついに手を出した。
感想:もっと早く手を出しておくべきだった。
「鬼女の都」読了。
随所に差し挟まれている古文を読み飛ばすとちっとも楽しめません。といって、古語辞典と首っ引きで解読を試みてもさっぱりわかりません。やはり主人公達の読み解きにつかずはなれずで行くのが吉。
ただ、そうするときれいに騙されたりもします。
「真昼の星空」読了。
この人の本を読む目的の一つに、随所にちりばめられるロシア風アネクドート(小咄)がある。今回、この本一冊を読んだだけでいくつか新しいバリエーションに触れることができた。大当たり。
もちろん、歯に衣着せぬ(身もフタもない)軽妙な語り口のエッセーとしても上等。
「天国からの道」読了。先に紹介した「ふしぎな夢」とはうってかわってこちらは実に星新一らしい作品が集められている。読み逃していた作品を一度に読めて、満足度の高い1冊。
「戦力外ポーク」読了。気構えをもって読まないと目が潰れるんじゃないかと感じるほどくだらない。
「そういえば最近、金角&銀角ってみかけないなあ」といったどうでもいいことが気になって夜も眠れない人以外には絶対にお勧めできない。
「遺伝子が解く! 女の唇のひみつ 「私が、答えます」〈2〉」読了。
話半分ならぬ「トンデモ半分」で楽しむことが必要。だが、たとえば飲み屋でのちょっとした話題の種としては最適。
「ふしぎな夢」読了。
いま、なぜか星新一がブームらしい。大変結構なことだと思う。が、この本はいただけない。これまで単行本未収録だった短篇を集めて、とのことだが、没ネタの寄せ集めにしか見えない。
帯に「『ブランコのむこうで』の次はこれを…」といった意味の惹句があった。が、比較的古くからのファンとしては、「ブランコのむこうで」の前に「ボッコちゃん」あたりからお試しいただきたいものだ。
「遺書―5人の若者が残した最期の言葉」読了。
人生に疲れ果て絶望し、死を選ぶところまで追い詰められた人にも、まだすべきことは残されている。遺書を推敲するのもその一つだ。
「ヒトのオスは飼わないの?」読了。
「サザエさん打ち明け話」(だったかな)のペットに関する記述を思い出す。作者の置かれている状況にも共通点が感じられる。
女所帯の稼ぎ手で、経済的に恵まれている、そして「ヒトのオス」を飼ったことはない。これに性格的な要因が加わると犬猫の世話に苦労を惜しまない、独特の行動が出てくるのかもしれない。
「マジック・キングダムで落ちぶれて」読了。
あまり期待していなかったのだが、かなり面白かった。大当たりと言ってもいいかも。
ヤフオクの出品者評価やブログランキングに一喜一憂してしまう方には特にお勧め。
「真夜中の太陽」読了。
歯に衣着せぬ、とはまさにこのこと。書かれたのが世紀末ということもあってか、話題が若干、暗いのは気になるが……。
「シャドウ・パペッツ」読了。
実はこのシリーズ、「死者の代弁者」までで読むのを中断したのが数年前。カードの新作だ!と喜び勇んでこの「シャドウ・パペッツ」を買ってしまったのが昨年11月。以来9ヵ月かけて「エンダーのゲーム」短篇版から読み返し/読み進めてようやくここまで辿り着いた。
誤購入がきっかけではあったが、このシリーズを読むことができて、本当によかった。