「回転翼の天使―ジュエルボックス・ナビゲイター」読了。
小川一水の作品に共通して流れているテーマに「現場根性」があるように思う。プロフェッショナルたちが、規則や慣例を無視して、良い結果をだそうとする姿を礼賛する、そんな傾向が鼻につかないのは、作者が綿密に計算しているから…ではなく、単に私がそういうのが好きだから、かもしれない。でもまあ、よみやすいし、いいんじゃないでしょうか。小川一水シリーズ、もう少し続きます。
「ターン」読了。
話の流れに引っ張られて、設定に無用の負荷がかかっている。しかし、それはそれできれいにまとまっているのだから、あとがきでいいわけをする必要はないのではなかろうか。
「踊る少女」読了。
自分の良く知っているはずの相手が違う顔をもっていた、という怖さをテーマにした短編集。じゃっかん、傾向が読めてしまう嫌いはある。
「池澤夏樹詩集成」読了(詩集を読みおえるというのも変なのだが、それを言い出すとどんな本も読みおえるということがありえなくなってしまう気がする)。
池澤夏樹が詩を書いている(いた)ことを知っている人は案外少ないようだ。どの詩も読み終えたあとに映像が浮かぶ感じがして気に入っている。
「へんこつ なんこつ―私の履歴書」読了。
名のある経営者は何かしら語るに足るものを持っている。うらやましい。
「「わかっているのにできない」脳」読了。
ADD(注意欠陥障害)と呼ばれる"状態"については、LD(学習障害)との絡みなどもあり、実態が理解されずに言葉だけが一人歩きしているように思われる。まずはこうした本から過不足のない認識を得る第一歩にすることが必要。
「できる社員は『やり過ごす』」読了。釈然としていなかったことのいくつかが腑に落ちた。主流派の意見ではないが、手札のひとつとして理解しておきたい考え方。
「トリビアの泉 4」読了。この本を読むのは、本を読んでいる、というよりは雑誌を眺めているのに近い感覚。
それにしては高いな。
「恋愛100の法則」読了。
含蓄に富んではいるが、いかんせんちょっと長すぎる。
一冊の本の中でネタがかぶる“中島○も現象”がおきかねない。
「鉄槌!」読了。
何がすごいって、登場する弁護士たちの日本語がすごい。それだけでも一読の価値あり。
「新解さんの謎」読了。…新明解に限らず、短い文章で抽象的なものを定義しなければならない国語辞典は、大真面目に妙な事を言う、という結果に陥りがちな気がする。それをあまり茶化すのは編纂者に気の毒だ。
が、笑ってしまう。
「消えた少年たち〈下〉」読了。
悲しい話だったが、物語がきれいに流れてまとまっていく感じはカードの得意とするところ。
それにしても、この題材は、オースン・スコット・カードというよりはスティーブン・キングあたりが書きそうな気がする。
「仮面ライダーSPIRITS (5)」読了。く~っ、格好いいねぇ。
「消えた少年たち〈上〉」読了。
久々のカードだが、これまで読んだカード作品とずいぶん毛色が違うので戸惑った。