「PK」読了。
「PK」「超人」「密使」からなる“未来3部作”だが、「密使」は以前NOVAで既読だった。このつながりで読むとまた違った面白さがある。そもそも伊坂幸太郎作品は場面間のつながりが面白さを生み出しているようなところがあるので、これはこれでいいのかな、と思う。
「PK」読了。
「PK」「超人」「密使」からなる“未来3部作”だが、「密使」は以前NOVAで既読だった。このつながりで読むとまた違った面白さがある。そもそも伊坂幸太郎作品は場面間のつながりが面白さを生み出しているようなところがあるので、これはこれでいいのかな、と思う。
「とっぴんぱらりの風太郎」読了。
電子書籍で読むと、挿絵が章の最後にまとめて挿入される。ちょっと残念。物語のほうはこの作者らしい荒唐無稽さで、若干まとまりを欠いたが面白かった。
「紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている」読了。
早川書房の公式Twitterアカウント(@Hayakawashobo)によると、この作品は“「紙の本を読んでいただきたい」という趣旨により、当面電子化の予定はありません”ということらしい。本当にそれでいいのだろうか。紙の本のすばらしさ、それを支えている現場の苦労や心意気を伝えるべきは、1500円のハードカバーを読む層よりも、少しでも安く手軽な本を求めて電子書籍に流れている読者ではないのか。
本一冊分の情報にそれぞれ専用のハードウェアが付属し、触覚を愉しませるとともに読書の進捗という実際的な情報を伝えてくれる紙の本は、私の中でいまや贅沢品という位置づけになっている。情報を伝える媒体としての(コストを含む)総合力で電子書籍に勝つ場面を真剣に考えなければ、紙の本は贅沢品から骨董品に変わっていくだろうと思う。
「ペテロの葬列」読了。
600ページ強のハードカバーだったが重さを感じることもなく読み通した。このシリーズはやり切れない事件を描きながらも陰惨にならないという印象があるが、それは主人公が善良かつ幸福であるという安心感によるところが大きいように思う。善良で幸福だという“約束”になっていることは、物語の世界では「無敵」「不死身」に近いパワーを持つことと等価で、だからこそ読者は主人公が不幸になることなどない、と安心して物語に没入できるのだ。
そしてその“約束”は最後に少しだけ綻びる。見事の一言。
「魔法使いとランデヴー―ロケットガール4 (ハヤカワ文庫 JA ノ 3-16 ロケットガール 4)」読了。
ライトなご都合主義を支えるヘビーな科学的考察、相変わらずの切れ味。
「残り全部バケーション」読了。
今度「グラスホッパー」が映画化されるそうだが、その流れを汲む、アウトローたちの虚々実々を描く。予定調和がなったかと思う瞬間に微妙な肩透かしを入れてくるのがまたにくい。