「マリアビートル (角川文庫)」読了。
「グラスホッパー」(だったかな)と同じ世界で物語は展開する。出てくる大人たちが揃いも揃って、運が悪かったり詰めが甘かったりだらしなかったりでフラストレーションがたまるのだが、最後の最後で意外な人が活躍してもやもやを吹き飛ばしてくれる。閉鎖された空間で複数の登場人物の視点から重なり合った時間の出来事が語られる構成も、伊坂幸太郎の得意パターン。一部、なんでそんなものがそんなところに、という謎が放置されたりはあるが、文句無しに面白い作品。
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