「あんじゅう (新人物ノベルス)」読了。
先日読んだ「おそろし」の続編。文庫が出るまで待ちきれなかった。4話を収める短編集の体裁でありながら「外枠」の物語も大きく動くのは、このシリーズの特徴なのだと感じた。
「あんじゅう (新人物ノベルス)」読了。
先日読んだ「おそろし」の続編。文庫が出るまで待ちきれなかった。4話を収める短編集の体裁でありながら「外枠」の物語も大きく動くのは、このシリーズの特徴なのだと感じた。
「ソーシャルメディアマーケター美咲 2年目」読了。
ソーシャルメディア上での炎上ではなくシステムトラブル絡みではあるが、何度か「長い一日」を過ごした身としては第1話が身につまされて…
「ソーシャルメディアマーケター美咲 新人担当者 美咲の仕事帳」読了。
(ブログ投稿は事後となったが)社内勉強会に先立って一夜漬け的に。プレゼン資料とライトノベルが融合したような不思議な構成だが、内容は骨太。
「ガリレオの苦悩 (文春文庫)」読了。
ガリレオシリーズの最新刊、ではもはやなくなったのであわてて入手。
この作品から、TVドラマ版(2007年)のオリジナルのキャラクターだった女刑事が小説版にも登場。以外に違和感はなかった。
「三匹のおっさん (文春文庫)」読了。
日本社会の高齢化が進み、定年延長といった制度見直しの議論も身近になっている中、「還暦ぐらいでジジイの箱に蹴りこまれてたまるか」という主張は心強い。そして明日は我が身。あと20年もせずにやってくる還暦を、私はどんなふうに迎えるのだろうかそれとも迎えられないのだろうか。
「世にも美しい数学入門 (ちくまプリマー新書)」読了。
「博士の愛した数式」の作者と、その着想の元になった数学者の対談集。数学者の美意識というものの一端が見え隠れして興味深い。
「壊れかた指南 (文春文庫)」読了。
筒井康隆の久々の短編ということでゴールデンウィークの楽しみに購入。読みやすくて、ちょっと毒があって、時としてスラップスティックに走りながらもちゃんとSF、という意味合いで「一時期の筒井康隆のような」という形容を使うことが多いわりに、このブログで筒井康隆作品を取り上げるのは初めて。つまり、この約10年間、筒井康隆の本を読んでいないということになる。星新一や小松左京だって(一時期あんなに読んでいたのに)ブログには書いていないのだから同じといえば同じなのだが、やはり何か寂しい。
で、この本だが、これもこれで寂しい。物語の中で事態がいよいよ収拾つかなくなって「次はどうなる?」とページを繰るとそこで終わっていたりするのだ。若い頃であれば洒落でやっていると思えることも、いまや単なる衰えのようにしか受け取れない。寂しい限り。
「おそろし 三島屋変調百物語事始 (角川文庫)」読了。
宮部みゆきによる時代物新シリーズ。心に傷を負った娘が不思議な話を聞くことで成長していく、という趣向らしい。題して「三島屋百物語」。一つ一つの物語の面白さだけでなく、個々の物語がその枠組み/趣向に絡み変化させていくのが楽しい。楽しいのだが、最初の一巻、5話でこの調子だと、百物語が完結するころ全体の物語はどこまで転がっているのだろうか。楽しみのような心配なような。