2005年8月アーカイブ

「シャドウ・オブ・ヘゲモン〈下〉」読了。
作者も、この話を書きたいがために「エンダーのゲーム」を書いたわけでもないだろうが、そうなのではと思わせるのに十分なでき。

「シャドウ・オブ・ヘゲモン〈上〉」読了。
脇役だけ集めて映画を撮ってるようなものなのに、寄せ集めという感じはしない。「エンダーのゲーム」を書いたのも実はこの作品のための伏線だったのではと思えるほどである。


(ISBN: 9784150114633)
¥0

「ヤーンの朝」読了。
このシリーズにはときどき、“次の一連のエピソードをはじめるにあたっての舞台転換”の巻があらわれるが、今回はその典型と言っていいのでは。とはいえそんな巻であっても、作者は手を抜かず、しっかり楽しませてくれる。
「D-白魔山 (下)」読了。
上下巻を連続で読むことを強くお勧めしたい。アクションシーンの連続+敵味方の立場も目まぐるしく入れ替わるため、もう何が何やら……。
「星空の二人」読了。
本格SF、ロマンティックSF、バカSFとバラエティに富んだ短篇集。バカSFにひかれてしまうのは、SF読みの業だろうか。
「ダメな人のための名言集」読了。
名言集、箴言集と言われる書物は数多くあるが、この本は想定している読み手、引用元の幅広さでちょっと類を見ないものになっている。
名言に対するコメントもいちいち毒が効いていて良い。
「内側から見た富士通「成果主義」の崩壊」読了。
論調は若干ヒステリックなのは気になるが、自社の状況との共通点の多さに慄然とするのに十分な一冊。
気になると言えば、本文のそこかしこに差し挟まれている用語termの英訳も気になる。語彙vocabularyが増える効果もなしとはしないが、あまりに衒学的pedanticではないだろうか。

「夜陰譚」読了。
主人公達に感情移入できない。一つ二つならともかく、短篇集の全作品が、となると計算ずくとしか思えない。
どのヒロイン(そう、収録されている短篇はすべて女性が主人公だ)も形はさまざまながらみな“壊れて”いて、作者も壊れた女性達に何か救いを用意するでもなく、ただ壊れるままに突き放す。男の私は同情することも許されず、冷や汗を流しながら読み進むことしかできなかった。

あるいはこの本は、感情移入をこばむ作品に無理矢理入っていこうとするときのストレスを楽しむための本なのかもしれない。
「きみにしか聞こえない―CALLING YOU」読了。作者は“切なさの達人”らしい。たしかにこの本からは“ホラーの俊英”の気配は読み取れない。

「失踪HOLIDAY」読了。この作者の短篇は久しぶりに読んだが、このくらいの長さのもののほうが安心して読める気がする。


「疾走!千マイル急行 (上)」読了。
鉄道が主要な小道具、いや、大道具として登場する。鉄道ならではの制約については「ふーんそうなんだ」と感心するしかない。巻頭の地図は重宝。

「エンダーズ・シャドウ〈下〉」読了。
これで「エンダーのゲーム」は短篇版、長編版と番外編の本書、すべて読了したことになる。作者も手を変え品を変え、作者もよくがんばった(そして読者もよくがんばった、と思う)。
「エンダーズ・シャドウ〈上〉」読了。
異なった視点から捉えなおした「エンダーのゲーム」。序文にもあるが、作者はこのシリーズの世界設定を他の作家に解放する“シェアードワールド”を計画していたらしい。
他の作家がどんなのを書くか興味はあるが、やはりカード本人によって書かれた作品には替えがたい。

「星界の断章 <1>」読了。
星界シリーズ作者による、セルフパロディー作品集、と判断して良いだろう。シリーズの熱狂的なファンであればあるほど賛否両論であろうと想像する。私の判定は「ぎりぎりセーフ」。

「タフの方舟 2天の果実」読了。
“宇宙駈ける慇懃無礼”第2弾。

最終話のある台詞でやけに考えさせられた。単なる娯楽作品と思っていると(いや、その認識でほぼ間違いないのだが)突如として妙に重いテーマを突き付けられる。

「タフの方舟1 禍つ星 ハヤカワ文庫SF」読了。“古代の超テクノロジーをひょんなことから手に入れた主人公が宇宙をまたにかける大活躍”という、言ってしまえば手垢のついた主題でここまで読ませるのは、やはりその特異な人物(人物以外の生物も!)造形によるところが大きい。エンターテインメントに撤したSFとしてバランスがとれている。巷の評判も良いようなので付け加える必要もあまり感じないが、おすすめ。

「老ヴォールの惑星」読了。
この作者には珍しい短篇集。短くはあるが、4篇とも短篇にしておくのは惜しいほどのアイディアが盛り込まれていて、しかも小川一水らしい、「極限の現場に置かれた人間(とも限らない)の姿」がしっかりと描かれている。お買い得と言って良いと思う。

「死にぞこないの青」読了。
打って変わって、こちらは実に“ホラー作家乙一”らしい作品。題材がちょっとTVドラマ「女王の教室」とかぶっている感じで興味深い。

「暗いところで待ち合わせ」読了。
加納朋子あたりが書きそうな筋立て。乙一らしさは「死にぞこないの青」に集中している模様。

「食のほそみち」読了。
「負け犬の遠吠え」の酒井の本。メジャーになりすぎたのか、若干毒が弱いような……。

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