Reading: 2005年7月アーカイブ

「さいごの戦い」読了。すべてを飲みこみ、無理矢理あるべきところに落ち着けてしまう、まるで大津波のような大団円。

「魔術師のおい」読了。シリーズ第6巻だが、物語世界の時間軸上では(これもちょっと問題のある表現だが)第1巻の前にあたる。
いくつかの事項に説明がつき、輪が閉じて完全なものになる快感、退屈だった音楽から主題が浮かび上がってくるよろこびを感じることができる。
予定調和と言ってしまえばそれまでだが。

「馬と少年」読了。
主人公の設定や物語のスピード感、シリーズ内での位置付けなど、「らしくなさ」が魅力の一冊。
終盤で王さまが説くリーダー論も良い。
「銀のいす ナルニア国ものがたり (4)」読了。陰謀あり、誤解ありの起伏に富んだストーリーだが、語り口をシンプルにしようとするあまり、登場人物が時として非常におろかな行動をとる。
そのイライラ感さえもこの(子ども向けという建前の)シリーズを読む醍醐味なのかもしれない。
「朝びらき丸東の海へ ナルニア国ものがたり (3)」読了。
成長譚と呼ぶのもはばかられる。やはりこれは改宗の寓話ととらえるべきか。

「カスピアン王子のつのぶえ ナルニア国ものがたり (2)」読了。
ご都合主義という魔法の強力さにもだいぶ慣れてきました。

「ライオンと魔女 ナルニア国ものがたり(1)」読了。
これを読んだ人がたんすを見ると必ず扉を開きたがる理由がやっと理解できた。

「パンプルムース氏の晩餐会」読了。
シリーズ第7作。登場人物の描きわけが弱かったり(これは私がミステリーをあまりたくさん読まないことが(二重の意味で)原因)、ダイイングメッセージの謎が最初から読めてしまったり(いや、メッセージ前半はある意味「まさか」と思いましたが)ということはあるものの、適度に楽しめる作品。肩のこらない読み物を探している向きにはおすすめ。



(ISBN: 9784488215088)
¥0

「大魔術師対10人の女怪!」読了。
シリーズ17冊目、らしい。第1作から読んでいるが、正直「え、もうそんなに?」という感じがする。こういう感じを受けるのは、

  • 出版間隔が開いているから
  • 読み口が軽いから
  • 本作のように共作者をいれることで新鮮さを保っているから
といったあたりが秘訣なのでしょう。


(ISBN: 9784150203887)
¥0

「火の山 グイン・サーガ(102)」読了。
この巻で一区切り、という感が強い。またしばらく「三国志」的な展開になるのでは。

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「北の豹、南の鷹」読了

「北の豹、南の鷹」読了。 100巻を過ぎて、主要な登場人物や提示されていた謎にケリをつけようとしている様子が見える。 収拾をつけるのにもう100巻くらい必要なのでは?
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