「荒神」読了。
宮部みゆきの時代物にして怪獣物。中盤以降、若干とっちらかってしまったように感じるところもあったが、骨太の物語にぐいぐいと引き込まれた。時代設定にまで仕掛けというか必然性が設定されているきめ細かさも良い。
「荒神」読了。
宮部みゆきの時代物にして怪獣物。中盤以降、若干とっちらかってしまったように感じるところもあったが、骨太の物語にぐいぐいと引き込まれた。時代設定にまで仕掛けというか必然性が設定されているきめ細かさも良い。
「数学で犯罪を解決する」読了。
海外ドラマ「NUMB3RS(邦題:NUMBERS 天才数学者の事件ファイル)」で扱われた数学を解説する読み物。私自身はドラマのDVDを2枚ほど観てから読んだが、未視聴でも(多分)楽しめる。
「『NUMB3RS』のプロデューサーたちは、台本の中で使われる数学が正確で、実際に番組内に出てきた応用が可能だと確かめるのにかなりの労力を払っている」とのことだが、実際のところクラークの提唱した「充分に発達した科学技術は、魔法と見分けが付かない」は数学にも当てはまるのではないかと感じてしまう。
「風牙 -Sogen SF Short Story Prize Edition- (創元SF短編賞受賞作)」読了。
先日読んだ「ランドスケープと夏の定理」と同じく第5回創元SF短編賞受賞作。面白く読みはしたが、先に選評を読んでしまったことで少し感動が割り引かれてしまったように感じた。<読み手側の修行不足。
「ランドスケープと夏の定理 -Sogen SF Short Story Prize Edition- (創元SF短編賞受賞作)」読了。
第5回創元SF短編賞受賞作。短編1編だけの切り売りになっている理由は巻末の解説を読むとわかるようになっている。
「夜の国のクーパー」読了。
登場人物のネーミングは、解説によると大江健三郎を意識したとのことだったが、私は筋の運びも含めて筒井康隆作品に似た印象を受けた。
そしてこれはどうでもいいことだが、ハードカバー版を買って読むまでの間にKindle版が出ていた。きいくやしい。
「ニーチェ先生~コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた~ 1 (MFコミックス ジーンシリーズ)」読了。
Twitterの漫画化、というのだろうか。非常に珍しいジャンルだと思う。大事なネタを伸ばしに伸ばして使っている感じで、これはこれで楽しい。
「進撃の巨人(14) (講談社コミックス)」読了。
コアなファンの方には怒られるかもしれないけど、作者は先の展開をどのくらい考えて話を進めているのだろう。すべて最初から予定された展開だったらそれはそれで怖い気がする。
「深紅の碑文 (下) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)」読了。
いくつかの要素に決着がつかないまま物語は終わるが、単にまとめ切れなかったのかさらに続編につなぐ意図があるのか。現実の世界だって決着がつかないままになる物事は多いので、これで終わるのも悪くない気がする。
「深紅の碑文 (上) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)」読了。
同じ作者の「華竜の宮」の続編。魚舟/獣舟という設定はバックグラウンドとして残しつつも、大災害を目前にして陸対海で対立する人類のあり方により重点を置いている。