「眠りの森 (講談社文庫)」読了。
何度も書いているけど、犯罪者(あるいは犯罪的行動をとる人)がちょっと多すぎないか。今回は偽証・犯人隠避系だけど。
「ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)」読了。
これで伊藤計劃の作品は読みつくしてしまったことになる。良い作品は続々と出版され、新しい作者も次々に登場しているが、それでもこの作者が若くしてなくなってしまったことは本当に残念。
「逃げゆく物語の話 ゼロ年代日本SFベスト集成<F> (創元SF文庫)」読了。
巻末解説によると、日本SFにとっての1990年代は“冬の時代”で、特に1998年はどん底だったらしい。私はそんなことに気づきもせず大学生活を楽しみ、就職して1998年には結婚までしていたわけで、不作だ冬だといっても、所詮は専門的に本を読む人の悩みでしかないのだと改めて思う。
そして21世紀にはいり、この数年は読んでも読んでも面白いSFが尽きない状態になっている。幸せなことだ。
「魚舟・獣舟 (光文社文庫)」読了。
このあいだ読んだ「ぼくの、マシン ゼロ年代日本SFベスト集成<S>」で見つけた作者のもの。表題作と設定を共有した連作を期待していたのだが、良い意味での予想外だった。