「犬は勘定に入れません 上―あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎」読了。
1999年のヒューゴー賞とローカス賞の受賞作。世界観は「ドゥームズデイ・ブック」と共通しているが、内容はコニー・ウィリス「スパイス・ポグロム」なみのドタバタっぷり(タイムトラベルを実現しても人類は納期というものを克服できないのだ)。
「遠いうねり―グイン・サーガ〈127〉」読了。
作者が亡くなってからの新刊。性懲りもなく新展開。死ぬつもりはなかったんだろうなあ。いや、たとえ死期を悟っても話を小さくまとめてしまおうなんて思わなかったんだろうなあ。
「PLUTO 8」読了。
ついに完結。これ以上ひっぱられたら体がもたないところだった。
後半の展開はちょっととっちらかってしまった感もあるが、すばらしい作品だったと思う。
#8巻の表紙はプルートーにしても良かったのではないかと思うのだがどうだろう。
「のだめカンタービレ #22」読了。
久々に読んだら展開の速いこと。
「歴史をかえた誤訳」読了。
他言語間のコミュニケーションの難しさにスポットがあたっているが、翻って普段われわれの自国語でのコミュニケーションはどうだろうか。「通じているはず、わかっているはず」という思い込みからくる失敗はむしろ多いのではないだろうか。
「特別料理 改訂版 (異色作家短篇集 2)」読了。
大昔に、親の本棚に並んでいるのを読んで以来の再読。
文章のところどころに古臭い表現がちりばめられているのはご愛嬌。そうしたものを超えて表題作はいまだにぞくっとさせられる。