「この世の彼方の海」読了。
こうして順に読んでみると主人公の行動の脈絡のなさが目につく。が、それすらも計算ずくに思えてしまうのは、作者の力というよりは主人公の存在そのものが含んでいる矛盾ゆえだろう。
「この世の彼方の海」読了。
こうして順に読んでみると主人公の行動の脈絡のなさが目につく。が、それすらも計算ずくに思えてしまうのは、作者の力というよりは主人公の存在そのものが含んでいる矛盾ゆえだろう。
「やみなべの陰謀」読了。
素晴らしい。
いわゆる「バカSF」の血統をしっかりと受け継ぎながら、この構成の妙。……というか、妙な構成。
「ブレイブ・ストーリー (中)」読了。
重いテーマが少しずつ現れてくる。異世界=主人公のインナースペース、という図式はよくあるが、現実世界でも時間が流れるようにするなど、単なる夢オチにしない工夫が感じられる。
「ブレイブ・ストーリー (上)」読了。
異世界もののファンタジーも、この作者にかかると一味違う。異世界の(前世紀のファミコンゲームを思わせる)軽さと、現世の重さが好対照。
「文庫版 塗仏の宴―宴の始末」読了。
こんなややこしい筋書、いったい何処の誰が書くっていうんだ。
……京極夏彦?
まあ、確かに。
ザ・プレミアムモルツのCMで矢沢栄吉が作っているレシピを参考に、「イサキのアクアパッツァ」に挑戦。
イサキは前日ふと思い立って買ってあった。昼飯のあとに下ごしらえ済み。
ところが、レシピをよく見ると、いろいろ追加で材料が必要な様子。アサリ…ない。オリーブ……ない。プチトマト………普通のトマトならあるんだけど…。
ここでレシピに忠実につくるため、敢然と買い物に出ればえらいのだが、あいにくこちとら自他共に認める出不精。結局、レシピにある材料14品目のうち7品目はなし・または代用品で挑戦することに。
レシピどおりになんて作れない、と開き直ってしまえば(そして魚の下ごしらえさえすんでしまえば)、アクアパッツァはとても簡単な料理。適当にその辺の野菜を放り込んだりして、上機嫌で味付けまで完了。
そこではっと気付く。
ビールが…ない。
ためらいなく買いに出ましたとも。ええ。<出不精じゃなかったのか?
料理は適当だったけど、そこそこ評判もよかったし、ビールは文句なくうまかったのでよしとしよう。