「科学と科学者のはなし―寺田寅彦エッセイ集」読了

| トラックバック(0)

「科学と科学者のはなし―寺田寅彦エッセイ集」読了。
「吾輩は猫である」の登場人物、水島寒月のモデルとも言われる筆者によるエッセイ集。
息子の春休みの課題図書として指定されたのを横からちょいと拝借。

身の回りのありふれた現象に対して科学的な考察を加えていく、その見識の確かさに感心する。それは科学的な知識はもちろんのこと、目の前にある物事に疑問を持つ姿勢にこそ支えられているように思う。
同じ日本を、東京を舞台としてはいても、その検討対象となる事物はしかし、寺田寅彦の時代と我々の生きている現代では微妙に異なる。春先、庭の土の上に現れる湯気や「夕風の涼しさは東京名物の一つ」という記述には、移ろわない物理法則という軸で貫かれているからこその違和感を感じてしまう。

中ほどに収められている「津浪と人間」という文章は、執筆当時である1933年に起きた東北の津波を題材としている。今こそ再読すべき内容。いや、本当は一昨年読んでおくべきだった。


トラックバック(0)

トラックバックURL: http://manabu.s176.coreserver.jp/mt5/mt-tb.cgi/3261


アーカイブ

Books

あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続 AI白書 2017 深層学習 (機械学習プロフェッショナルシリーズ) 未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること (講談社現代新書) 琥珀の夢 上 小説 鳥井信治郎 琥珀の夢 下 小説 鳥井信治郎 闇のパープル・アイ (2) (少コミフラワーコミックス) 闇のパープル・アイ (3) (少コミフラワーコミックス) 闇のパープル・アイ (4) (少コミフラワーコミックス) 闇のパープル・アイ (5) (少コミフラワーコミックス) 闇のパープル・アイ (6) (少コミフラワーコミックス) 闇のパープル・アイ (7) (少コミフラワーコミックス) 闇のパープル・アイ (8) (少コミフラワーコミックス) 闇のパープル・アイ (9) (少コミフラワーコミックス) 闇のパープル・アイ (10) (少コミフラワーコミックス) 闇のパープル・アイ (11) (フラワーコミックス) 闇のパープル・アイ (12) (フラワーコミックス) 教科書名短篇 - 少年時代 (中公文庫) ゼンデギ (ハヤカワ文庫SF) 竜との舞踏 上 (ハヤカワ文庫SF) 竜との舞踏 中 (ハヤカワ文庫 SF マ 8-16 氷と炎の歌 5) 竜との舞踏 下 (ハヤカワ文庫SF) シルトの梯子 (ハヤカワ文庫SF) クロックワーク・ロケット (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ) エターナル・フレイム (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ) アロウズ・オブ・タイム (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ) 烏は主を選ばない 八咫烏シリーズ 2 (文春文庫) 黄金の烏 八咫烏シリーズ 3 (文春文庫) 空棺の烏 八咫烏シリーズ 4 (文春文庫) 魔術師ペンリック (創元推理文庫) 取締役の法律知識 (日経文庫) ユダヤ教徒に見る生き残り戦略

Link

Feed

このブログを購読

Follow

follow on Twitter

Counter

194284036