「都市と都市 (ハヤカワ文庫SF)」読了

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「都市と都市 (ハヤカワ文庫SF)」読了。
ヒューゴー、ローカスなどSFの名だたる賞をしている。架空の都市を舞台に警察官の活躍を描くという点で、数年前にやはりSFの各賞を総なめにしたマイケル・シェイボンのを連想する向きもあるかもしれない。共通するのは架空の都市に対する緻密な構想とそこから生まれる独特の閉塞感。そしてまったく異なるのは架空の都市の「架空度合い」とでも言うもの。地理的には同一の領域を占めながら互いに見ることも聞くことも<しない>都市と都市、という構想のぶっ飛び具合は確かにSFのある方向性の極致だと感じる。