「メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット (角川文庫)」読了。
伊藤計劃による、人気ゲームの小説化。私自身はこのゲームをプレーしたことはない(主人公が段ボールを被って動き回るゲーム、という印象)のだが、本作と、同作者の作品「虐殺器官」の共通性に驚かされた。
あとがきを読むに、どうやらもともと作者がゲームの大ファンだったらしい。大いに矛盾を含んでいたであろうシリーズ各作品のストーリーを強引にまとめあげるエネルギーの源は、原作に対する愛情だったのだろう。
その強引さからくる言い訳がましさが漂ってしまったきらいはあるが、一流の作家によるノヴェライズとして「2001年宇宙の旅」と並べても誉め過ぎにはならないと信じている。
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