中目黒、商店街のはずれに家族経営のこじんまりしたケーキ屋がある、らしい(「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」読了)

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先日、母親から電話があった。中学時代のクラスメートKから電話が入ったという。指定された電話番号にかけてみて、いくつかのことがわかった。
・近日、久々のクラス会が開かれること
・クラスメートに連絡をとろうとしているが、特に男子はほとんど連絡がつかないこと
・本来なら幹事をやるはずのSは、3年前に交通事故で死んだこと

その電話番号は「店の電話なんだ」とKは言った。ふと思いついてその電話番号をGoogleで検索し、いくつかのことがわかった
・中目黒の商店街のはずれに、家族経営のこじんまりとしたケーキ屋があること
・良心的な価格設定と意外性のある味で、どうやら知る人ぞ知る店であるらしいこと
・最近店で働き始めた30代の若夫婦、がKらしいこと
中学時代はちょっと不良っぽかったKが、どんな顔をしてケーキを作っているのか、そのうち見に行ってやろうと思っている。

さて、米原万理の新作(新規文庫化)は、35年ぶりに旧友と再会する話で、を受賞している。1960年代~2000年前後までの東欧という、軽々しく語ることのできない舞台を選びながら、それでも文章は軽妙さを失ってはいない。

嘘つきアーニャの真っ赤な真実
(ISBN: 9784043756018)
¥616
在庫あり

みんな、元気かな。

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